TOPIC 景品表示法 薬機法

「※効果を保証するものではありません」って書いたらセーフ?

2021年5月30日

高齢者へのワクチン接種がスタートしてから大分経ちますが、地元でもようやく1回目の接種を終えた人たちが増えてきました。予約を取るのに苦労している様子を見ていると、スマホの所有率が上がったとはいえまだまだハガキなどの連絡手段も必要よねと感じます。

今回は最近ますます行政が神経質になっている、「※効果を保証するものではありません」系の注釈表示について、法的リスクと対策をまとめました。

なんとなくとりあえず書いとくかと思ってしまいがちなこの注釈。行政の温度感と事業者側の考えに結構乖離が起きがちなので、取り扱いに注意が必要なんですよ。

セーフじゃないよ

まず最初に結論からお伝えすると「※効果を保証するものではありません」と書いても全くセーフにはなりません。

むしろマイナス印象すら与えかねないので、個人的には書かなくていいとすら思います。

この注釈を書く状況というのは、広告の中で何かしらの効果を言っている、もしくは匂わせているときですよね。

化粧品や医薬部外品などであれば、効能効果を言うことは出来ますが、それらを保証するような表現はルール上出来ません。

例えば「『1日中肌が乾かない!』とか書いてみたけれど、なんか怖いから注釈を入れておこうかな…」といったケース。はたまた「劇的ビフォーアフターな比較画像を使ってみたから、とりあえず注釈入れとけばいいや」のようなケースなど、わりとどの企業でもありがちな流れではないでしょうか。

また、健康食品だとそもそも効果を言うこと自体が出来ないので、「※効果を保証するものではありません」という表示そのものに違和感があるものの、結構効果を匂わせている商品ではちょこちょこ注釈が登場してきます。

化粧品であれ健康食品であれ、行政としては注釈は全然免罪符にならないからねというスタンスなので、広告全体を見たときに明らかに問題のある印象を与えているのであれば基本的にアウトと考えていただくのがよろしいかと。

消費者庁も公表資料で問題視

打ち消し表示については、過去に消費者庁が打ち消し表示に関する実態調査報告書を公表し、その中で体験談に対する打ち消し表示に関して以下のように苦言を呈しています。

打消し表示の実態調査結果から、実際に商品を摂取した者の体験談を見た一般消費者は「『大体の人』が効果、性能を得られる」という認識を抱き、「個人の感想です。効果には個人差があります」、「個人の感想です。効果を保証するものではありません」といった打消し表示に気付いたとしても、 体験談から受ける「『大体の人』が効果、性能を得られる」という認識が変容することはほとんどないと考えられる。 また、広告物は一般に商品の効 果、性能等を訴求することを目的として用いられており、広告物で商品の 効果、性能等を標ぼうしているにもかかわらず、「効果、効能を表すもので はありません」等と、あたかも体験談が効果、性能等を示すものではないかのように記載する表示は、商品の効果、性能等を標ぼうしていることと矛盾しており、意味をなしていないと考えられる。

ー打消し表示に関する表示方法及び表示内容に関する留意点 (実態調査報告書のまとめ)

体験談を見れば大抵の消費者は同じような効果を得られる!と期待するから、いくら注釈で「個人の感想です」「個人差があります」なんて書いても意味なくね?てか広告内であれだけ効果を言ってるのに矛盾してるじゃんという感じですね。

前述の考え方は体験談に限らず、広告で効果についてガンガン煽っているケースも同様に注釈なんか意味ないからねってスタンスで見ているので、要注意ですよ!

実際に打ち消し表示のオンパレードをしていた健康食品に措置命令を出したケースもあります。ここまで注釈が踊っていると、消費者も広告見るの大変ですね…

対策は過剰な効果を言わないに尽きる

で、対策はどうしたら良いかといいますと、当たり前の話なんですが過剰な効果を言わないってことですね。

ほんと「シミの漂白剤!」とか「医師が激白!これでシミが飛ぶよ」とか、「3日でマイナス10kg!」etc...

当たり前の話ですが、こういった過剰of過剰な広告は色んな意味で危ないので、とにかくやめておきましょう。

行政にケンカを売るようなオラオラな広告表現をしていなければ、画像やイラストに「※イメージです」ってつけたり、体験談に「※個人の感想です」って書いてもそこで問題視されることはないと考えられます。

大抵注釈以外のところでやらかしてて、その流れでこの注釈意味なくね?って言われる感じなので、まずは注釈以外の表現をどれだけキレイに出来るのかを考えていただけたらと思います。

最近は更新頻度がペースダウンしていたので、来月からは週1ペースで更新できるようにしようと思っております。

ではではまたー

Photo by Jon Tyson on Unsplash

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