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化粧品広告のきほんのき〜シワ改善どこまで言える?〜

2021年4月19日

パソコンに長時間向かっていると、眉間のシワが深くなってしまったような気がします。そろそろボトックスを打とうか、それともレーザーにしようか、、、仕事の合間につい考えてしまいます。

最近はシワ改善化粧品がドラッグストアにも多く並ぶようになりましたね。

以前は1万円をゆうに超える価格が基本でしたが、数千円代の商品が多く出回るようになり、いち消費者として嬉しく感じています。

前回の投稿では、今回のトピックスを最近の気になる事例にしようかなとお話していましたが、気が変わりきほんのきシリーズを再開することにしました。今回のきほんのきのテーマは『シワ改善効果の標ぼう』ですー。

医薬部外品と化粧品の違い

まず前提として、シワ改善効果を言えるのは医薬部外品です。

化粧品の効能効果の中に「乾燥小じわを目立たなくする」がありますが、こちらは保湿により目立たなくする効果なんですね。改善までは出来ないんです。

シワ改善効果の薬効の承認を受けるには、日本香粧品学会が定める「抗シワ製品評価ガイドライン」に基づく試験を行う必要があります。

日本香粧品学会サイト

http://www.jcss.jp/journal/guideline.html

ページ下部にガイドラインのリンクがあります。シワグレード画像は3ページ目をご確認ください。

このガイドラインの中には、シワの状態を段階別に分けたシワグレードと呼ばれる尺度があり、医薬部外品はグレード3〜5の範囲のシワに対する効果の検証が求められています

ちなみに化粧品も「乾燥小じわを目立たなくする」効果を言いたい場合は、このガイドラインに基づき評価試験を行う必要があります。その際はシワグレード1〜3の被験者を対象となります。

どんなシワも改善できる?

このシワグレード3〜5というのが、広告で表現できる範囲を見極める一つのポイントになります。

グレード3(明瞭な浅いシワ)から5(やや深いシワ)に対する効果の評価試験を行っているため、グレード6以上のシワに対する効果を言ってしまうと危険なんですね。

例えば目の下のゴルゴラインや、頬が下がったほうれい線などはもはやシワではなく、たるみの領域なのでアウトです。

では眉間や首のシワはどうでしょうか?

グレード5までのシワを対象としていればNGと言い難いですが、リスクが全くないとは言えません。

眉間や首のシワって、割と明瞭に刻まれてしまうものだと思うんですね。なのでこれらのパーツに対する効果を訴求すると、広告全体の印象にもよりますが指摘を受けそうな気がします。安パイを狙うならやめといた方が無難。

どこまで訴求できるか

せっかくのシワ改善効果、出来るだけ効果的に訴求していきたいですよね。

他社事例を見ていて上手いなあと思った手法が3つあります。


1.文字でかめ訴求

こちらはそのものズバリ「シワ改善」の文字を大きくドンっと広告の中央や上部に表示する方法です。

キービジュアルにこの文言が配置されているだけでインパクトがあり、商品に対する期待感をグッと演出できます。個人的にとても好きな表現。

メンズ化粧品ブランド「ルシード」の広告では、浅野忠信さんのビジュアルに「シワ改善」の文字がドンっと置かれていて、あれこれ言わずとも十分効果を期待させる仕上がりになっています。


2.多機能アピール

医薬部外品でありながらも化粧品の効果も言える薬用化粧品の特性を活かし、シワ改善だけでなくハリを与える、うるおいアップ、ツヤをプラスなど化粧品効能をいくつか並べて多機能アピールする方法もあります。

こちらは美白化粧品でもよく使用されている手法で、なんか凄そう感を出すのに重宝します。


3.使用方法で期待感アップ

顔だけでなく首にも使える!手にもどうぞ!のように使用推奨部位を述べるパターン。

首のシワや手のシワって言ってしまうと危険ですが、単にお手入れするパーツを提案しているだけであればNGとは言いにくいです。

気をつけていただきたいのは、首や手の画像は使用しない方がベターです。

シワが気になる画像を出してしまえば、そのシワが改善するように見えてしまいますし、シワの無い画像であってもそのような綺麗な肌になれるように見えてしまう可能性があります。


シワ改善って魅力的な響きですよね。深いシワの改善は難しいとわかっていても、浅めのシワに効果があるなら是非とも試してみたいです。

次回も化粧品広告のきほんのきシリーズを予定しています。ではではまたー

Photo by robin arm on Unsplash

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においフェチ

広告法務の中の人。においフェチ。 最近のヒットはLe Couvent des Minimesのアクアマジェスタエ。好きなにおいをくんかくんかしてる時が至福。 twitterは時事ネタや日常業務の小ネタなどを呟いてますー。

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